Be a SpecialistTYKの職種と仕事

先輩インタビュー

お客様の要望に沿った、
ユニークな製品を作るために。
生産技術／製造所 不定形耐火物チームK.C
物質工学専攻修了　2013年度入社
誰の身近にも必ずあり、欠かせない鉄や非鉄製品。その製造になくてはならない耐火物という世界に魅力を感じ、耐火物製造に関わることで自分の仕事が世界のいろいろな場所で役に立てると思ったことがTYKという会社を選んだ理由。大学・大学院時代の研究に近いファインセラミックス製品の開発を行っているというのも、TYKを身近に感じる理由になった。
製品は、高温高熱を使うあらゆる施設で使われる
耐火物にはさまざまな種類がありますが、私の担当は不定形の耐火物を型に流し込んで作る「プレキャストブロック」と言われる製品の製造と開発。材質開発に始まり、初めて作る製品の製造工程管理や工場内での品質管理、製造管理なども行います。 製品が使用されるのは、鉄鋼関係の製鉄所をはじめ、銅やアルミなどの非鉄金属の溶融炉、廃棄物処理場などもあり、高温高熱の加工や処理を行うあらゆる施設となります。そのため、初めての形状・構造の製品の製造を行うことが多いので、どのような製造工程で製造するか考えるのに非常に苦労します。しかし、頭を悩ませて製造した製品がお客様のところで無事に使用され、良い評価をいただけるとやりがいにつながります。
時には工場を飛び出して
耐火物の業界におけるTYKの強みの一つが、10トンを超えるほどの、超大型のプレキャストブロック製品を作ることができること。そして、さまざまな専門分野の技術者とチームを組んで仕事をできることです。大型の製品を製造する際は、製造上の悩みも多いのですが、なんとか製品を作り上げ、工事担当部門の人たちの手によってお客様の工場へ無事設置される姿を見ると達成感があります。また、他部署との距離が近く、自分の部署以外のメンバーと共同で開発を進めることもあります。それぞれの得意分野を組み合わせることで一つひとつ課題を克服し、お客様の要望にあった製品を作ります。新しい組み合わせは思わぬトラブルも発生しますが、それを乗り越えた製品が実際にお客様のところで稼働し始めて生産効率や作業性が上がったと聞いた時はうれしかったです。
チームワークの鉄則
不定形耐火物チームのスタッフは9人。経験年数的に、真ん中くらいの立場で仕事をしています。仕事はデスクだけでなく、工場で約20人のオペレーターと製造をしたり、テクニカルセンターで試作や試験を行います。
研究開発は一人で頑張る仕事のように思われがちですが、TYKでは連携がとても大切。新しいものを作る時は、SCM、営業、購買、製造所の他チーム、研究所、現場オペレーターなど社内の多くの人たちと連携し、適切な日程で材料を揃え、製品を作りあげています。
そのため、コミュニケーション能力はもちろんですが、少しでも気になることがあったら必ず確認することが大切。早い段階で確認することで、問題が大きくなることを防ぐというのはチームワークの鉄則です。
もっと大きく、もっとユニークな製品を
例えば4メートルの高さの箱の内側に耐火物を流し込む場合に、強度を担保し目標の時間で固まるよう材料開発を行うなど、材料分野がメインの仕事が中心でした。しかし、近年はお客様の生産設備自体に関わる製品が増えており、CADを使った機械的な設計や構造の考え方、シミュレーションを勉強する必要性を感じています。
また、お客様で作られる製品の品質要求が厳しくなっているため、私たちの製品にも品質的な期待が大きくなっています。例えば製品の大きさに対しても許容範囲はどんどん狭くなっており、精度を高める加工方法などにも新しく挑戦しています。
こうして自分自身のスキルを高め続け、TYKの強みであるプレキャストブロックなど大型製品に磨きをかけ、もっと大きな製品、もっとユニークな製品を作れるよう工場を大きくしていくことが今の私の夢です。