Be a SpecialistTYKの職種と仕事

先輩インタビュー

工場を止めてはならない。
その使命感を力に。
設備技術/設備技術部 関係会社・設備技術担当T.T
工学部機械学科卒 2010年度入社
岐阜県多治見市にあるTYKの本部工場、大畑工場。広大な敷地では、鉄鋼をはじめ鋳鉄・非鉄金属、化学、窯業、セメント、電気・電子機器など、あらゆる高温・高熱産業に向けた多種多様な機能性耐火物が作られている。この工場内すべての設備の設置、メンテナンスを担当し、さらにお客様への設備納入に立ち会い、トライアルも行う。現在、取り組んでいる大きなテーマはIoT導入による工場のスマート化だ。
最新設備が次々に導入される工場を支える仕事
TYKは、製品に必要とされる特性を満たすため、設備メーカーと協力して最も適した生産設備を開発・導入して来ました。それは、会長の「他社にはない設備を導入し、真似されないダントツ製品を作る」という考えに沿ったもので、これまでも真空成形プレス、超高圧静水圧プレスなど、業界初の設備が数多く導入されています。このTYKの伝統とも言える戦略によって、日本国内はもちろん、世界中の高温・高熱産業から信頼される現在の姿につながっています。 設備技術部は、こうした工場のさまざまな機器や設備の導入や保全など、工場の工事関係の幅広い案件に対応し、日々の製造業務を支える仕事をしています。
配属1年半で、アメリカ出帳のべ200日
また設備技術部では、お客様ソリューションご提案室の仕事で、客先への設備機器や耐火物の設置、トライアル立ち会い、不具合の検査、メンテナンスなどを担当します。国内各地の納入先はもちろん、海外へ行くこともあります。
部署に配属されて1年半くらいの頃、私もアメリカへ出張しました。研修期間が終わり、ようやく少しずつ設備技術の仕事をし始めた頃でした。別業務との兼任のような形で、しかも急に決まった案件で、自分が担当する業務内容の右も左もわからないような状態。単身アメリカへ出張し、現地のスタッフと一緒に客先の生産ラインの一角でトータル約200日の作業。技術的なことはもちろん、現場での英語でのコミュニケーション、移動や買い物など、滞在中はまさに悪戦苦闘の連続でした。
しかし、突発トラブルも迅速に対応でき、生産への影響を最小限にとどめ、現場から感謝された時はうれしかったですね。キャリアの浅い自分にも重要な仕事を任せてもらえ、少しずつ仕事に自信を持つことができるようになりました。
チームで進める投資案件
戦略的な設備の導入は投資案件と呼ばれます。工場からの青写真を元に、工場のチーム担当者と連携をとりながら具体的な設備仕様や改善策等を話し合い、計画を立て進めていきます。 新しい設備を立ち上げる時は、できる限り工場の人たちの要望に応え、現場の方の使い勝手の良い設備、安全に関しても十分に配慮した設備を導入にしたいと心がけています。 こうしたやりとりを繰り返し、課題を一つひとつ解決してメインの投資案件を最初から最後まで一通りやりきり、チームの生産活動へ貢献できた時の達成感は格別です。また、自分自身、新しい設備に関わることで、設計力を高めるチャンスにもなります。
IoTを駆使して、スマート工場化を実現したい
最近、社長より「これからはスマート工場にしていく」という方針が伝えられ、部署を挙げて予防予知保全化に取り組んでいます。グローバルなサプライチェーンが日常となった製造の現場では、一つの機械が故障し止まることで後工程に大きな影響が出てしまいます。それを未然に防ぐために、機械が壊れる前に修理することができる仕組みを作っています。
今、進めているのは、IoTを導入し、設備にセンサーや感知機能を付けてデータを集め故障の前兆を読み取って計画的に修理をしていこうというものです。
予防予知保全化は、まだ確立されていない技術分野。TYKの製造の現場で起こり得る設備トラブルの真の原因を突き止める力を高め、IoTを活用する勉強もしなくてはいけません。会社からも社外のセミナーや勉強会への参加などを後押ししてもらえるので、社長が思い描く「スマート工場」を実現するために自分の知識、スキルを高めていきたいと思っています。