Be a SpecialistTYKの職種と仕事

先輩インタビュー

バックオフィスで、
創意工夫の成果を実感する。
管理部門/ 経理部財務課K.Y
文学部心理学専攻卒 2018年度入社
TYKは、本部の大畑工場とグループ企業において、主力の機能性高級耐火物をはじめ、セラミックスや金属マトリックス複合材を使った先端材料製品、高温処理設備れんがの設計・施工や省エネルギーに貢献するなど環境創造製品を開発・製造し、国内19拠点と海外グループ企業で営業・販売している。その日常活動を支援し、一手に管理するのが本部の管理部門。グローバル企業のバックオフィスとして、総務、人事、経理のスペシャリストたちはそれぞれの領域で挑戦を続けている。
仕事の理解が深まってこそ、見える世界がある
大学では心理学を専攻し、専門は認知神経科学と行動経済学。行動原理を追究する分野で犯罪心理学に興味がありましたが、専門職として仕事にするには間口がとても狭いことがわかり、人間の行動のシステム化をテーマに実験、研究、解析を行っていました。心理学は現代の人間の心や行動をリアルタイムで追う学問。情報系と数学系の中間に位置づけられますから、統計的、解析的なアプローチをバックオフィス業務の効率化に応用してみようと思いました。
現在の仕事では当時の研究そのものの知識を使うことはほとんどありませんが、根本的な考え方は役に立っています。また、在学中に日商簿記2級の資格を取得しましたが、業務を理解できるまではあまり有効活用できませんでした。しかし、さまざまな仕事を経験し仕事の理解が深まってからは一気に有用になってきたので、取得しておいてよかったと実感しています。
一部上場企業ならではの仕事と、その難しさに直面
入社以来、経理部財務課で、現在は日時業務全般、固定資産管理、国内連結子会社決算書確認などを担当しています。配属されて一年もたたないうちに課内で異動があって現在の担当となりましたが、業務が倍近くになりさまざまな対応に苦慮しました。
TYKは東京証券取引所一部上場企業なので四半期ごとに決算発表があります。TYK単独と子会社との連結があるため、3か月に1回、45日くらい繁忙期が続きます。忙しい時期には業務が集中しやすく、業務の多さがミスを呼ぶという負の悪循環に陥りやすい状況です。また、決算資料はご覧になる方が必要とされる情報を、こちらで入手できる数字でわかりやすく表す必要があります。
最初の頃は自分が担当している資料の重要度が理解できておらず、ミスをしてもその重大さが判断できないほどでした。それでも上司や先輩方は最初から完璧を求められず、「こういう見直し方があるよ」と解決策からその実行の仕方まで指導していただけたので、試行錯誤と失敗を繰り返しながらも乗り越えてこられました。
財務の現場から、自分にしかできない挑戦を
財務課は7人の部署ですが、皆さん一人ひとりの専門性の高さ、理解の深さは頭が下がるばかりで、背中の遠さを痛感します。そうした先輩方に追いつけるよう、私も現在の業務を探究していきたいと考えています。
今のところ税計算など、高度な理解を伴う業務ができていないので、税務や会計に関する知識と実行できる判断力、利便性や正確性を向上させるシステムに関する知識を身に付けたいと思っています。
また、日々の業務で扱う紙資料が膨大なため、紙ベースの作業をどう効率化するかというのも課題です。最新の数字がどこにあるのか把握でき、それを使って正確な数字を導き、必要とする人にわかりやすくまとめられる仕組みを考えています。これまでも時間短縮や作成ファイルの易化などに取り組み、自分の創意工夫で成果を出せる場面が増え喜びも感じています。税務や会計のスキルだけでなく、業務の自動化や省人化を自分の仕事のテーマの一つとして挑戦していければと考えています。
現在の部署では、取締役管理本部長をはじめ社内中枢に理解の深い方々の近くで仕事ができるので、高度な思慮判断に身近で接することができます。それは、組織の強みであり、人の集合体としての企業の在り方に触れるもので、とても刺激を受けています。
私も現在の部署、現在の仕事で日々鍛錬を積みながら高い専門性を身に付け、まわりの方々と協調し、しっかりと役に立てる存在になりたいと思っています。