Al2TiO5 より成るチタン酸アルミニウム焼結体は、結晶粒界のマイクロクラックによる低熱膨張性のため熱衝撃に強いセラミックスとして知られていますが、一般的に強度が低く、また熱膨張収縮特性に現れる特有のヒステリシスがその用途を狭めていました。
TYKは焼結体のマイクロクラックの存在形態に着目し、独自の技術による結晶粒界制御により、チタン酸アルミニウムの持つ低熱膨張性を維持しながら強度が高く、ヒステリシスを持たない素材"ALT"の開発に成功しました。
1.耐熱衝撃性が非常に高い。/1000℃から急冷しても強度劣化を生じません。
2.耐蝕性が高い。/溶融アルミへの直接浸漬3か月間で異常ありません。
3.熱伝導率が小さい。/カーボン材や鋳鉄材の1/20〜1/30の値です。
4.湯離れが良い。/離型剤の併用にて効果が倍増します。
5.切削加工性が良い。/超硬チップで切削可能です。
◆水平連続鋳造(銅合金)用ブレークリング
◆非鉄金属溶湯用部材(ラドル,ルツボ,ノズル,フィルター,保護管)
◆自動車部品(排気ダクト,排ガス処理フィルター,触媒支持体)
◆エネルギー関係部材(燃焼触媒担体,熱交換用蓄熱体)
◆各種窯炉用部材(急熱急冷用治具,セッター) 等