Interview
[入社のきっかけ]
大学院ではアルカリニオベートLNKN系無鉛圧電体薄膜のCSD合成の研究をしていたので、就職活動では、耐火物から機能性材料までの範囲でセラミックス業界に絞った活動をしました。TYKに決めた理由は、会社見学の際、説明して下さった社員の方の受け答えがとても堂々として誇りを持って仕事をされていたのが印象に残ったから。自分もそうなりたいと思った事がきっかけです。
[現在の仕事]
新入社員研修後に機能材料研究所に配属され、商品名TCスリーブ(ダイカスト鋳造で用いるプランジャースリーブ)の製造管理と研究開発を担当しています。1年目は製品の出荷スケジュールの確認及び品質や製造工程の管理、2年目で材質の改良というテーマが与えられました。これまで担当した仕事の中では、新規試作品として依頼された大型肉厚な製品の開発が印象に残っています。技術的なポイントとしては肉厚品では成形、加熱といった処理で割れやすいので、工程の見直しと管理が重要でしたが、当初は思うように製造できなくてずいぶん悩みました。自分自身の限界を感じてしまったので、上司や現場で製造に関わる人たち全員に相談し、さまざまな視点からの助言をもらいました。そうしたら、失敗につながったと見られる要因が一つひとつ見えてきて、それらを取り除くことによって製造に成功しました。予定よりも時間がかかってしまいお客様にご迷惑をかけてしまった苦い経験ですが、一方で社内の多くの方と積極的に関わることができた初めの一歩となった出来事でした。
[成長の実感]
仕事を通していろんな人たちと関わることが多くなってからは、いろんな専門、スキルの方がおられるので、その一人ひとりに影響を受けるようになりましたね。そのせいか、現場で聞いたことを常にメモしておく習慣が身につきました。もちろん、「報告・連絡・相談」や業務の優先順位を意識した行動を心がけることも、ずいぶん板についてきたと思います。毎日の仕事でも、製造スケジュールなどの案件を打合せ、計画を立てた上でそれを連絡し、無事に実行できた時には成長を実感できるようになりましたね。
[これからの自分]
原料コストの削減も重要ですが、これからは低環境負荷・省エネ化など様々なニーズに対応できる研究開発も不可欠です。そこで、社外で開催されるダイカストの技術講座にも積極的に参加したり、色々なスキルを持った技術者と関わる機会を大切にしています。今の目標は、製品への理解を深めるために担当製品以外の知識・技術も身につけ、分からない事があれば「彼女に聞け」といわれるくらい頼られる存在になること。そして、客先のニーズを掘り起こすことができるコミュニケーション・スキルも身につけていきたいですね。若手にも重要な仕事を任せてくれて、しっかりフォローをしてくれるTYKだから、きっとできると思っています。